aitendoの福袋2016
「今年こそはブログの更新頑張るぞ」と毎年、言っています。
あけましておめでとうございます。
色々と書くネタはあるんですが、どうにも無精になってしまっていけません。ちょっと気負い過ぎてるのが原因なのかもしれません。
そんな当ブログですが、久しぶりに管理ページを見たら去年の釣り記事「aitendoの福袋」ネタが人気急上昇していました。
えぇっとぉ……
ごめんなさい(汗)
というわけで、今年は本当のaitendo福袋レポートです。
福袋タイプはADです。
早速ですが内容はこんな感じでした。
付属の内容物一覧の紙はこちら
恒例のちょっとしたおまけは「あちゃんでいいの」基板が3枚ついていました
(何も書かれてなかったけど、まさか誤混入じゃないよな?)
いくつかの内容物について気が付いた点
・びんぼうでいいの
紙にはなぜか「へびんぼうでいいの」と「へ」がついています(笑)
ATmega、水晶、ヘッダピン、USBコネクタ、DCジャック等は入っていないので別途入手する必要があります。福袋だけ買った人は使えません。生殺しです。
「必要な部品を是非買いに来てね(は~と)」というaitendoからのメッセージでしょうか。
・USBオーディオキット
USB-DACチップ含め必要部品は別途入手する必要があります。これも生殺しです。
「必要な部品を是非買いに来てね(は~と)」というaitendoからのメッセージでしょうか。
・液晶とキャリーボード
1枚は2013年の福袋「液晶太郎」に入っていたものですね。別途キャリーボードが必要になると思いますが、昨年結構たたき売りされていたのでまだ在庫があるかどうか……
4.3インチキャリーボードというものが1枚入っていますが、これは同梱の液晶にはつながりません。
つながる液晶も現状のaitendoのホームページには見当たりません(汗)
残り1枚の液晶もよく在庫処分で見るやつですね。
・USB-TTL変換
乗っているPL2303HXがRev.Aのものです(いわゆるHXA)
ですのでWindows8やWindows10では使えません。
最初ドライバーのエラーコード10が出たのでパチものかと思っちゃいました(笑)
・プロトタイプシールド基板
びんぼうでいいのはArduino UNOフォームファクターの基板サイズなのですが、この基板はArduino MEGA用です(笑)
注:まったく刺さらないというわけではないので部品実装エリアが多いと考えるといいかも。
・LEDインバータ
なぜ入っているのかわかりません(笑)
・登録機能付き受信機(4ch)
なぜ入っているのかわかりません(笑)
せめて送信機もつけてもらえたら遊べたのですが……
SC2262を使用した送信機が使えるそうですが、現状aitendoさんのHPによると在庫は無いようです。
おそらくSC2260使用の送信機が使えるはず。
・マイコン
EMP78というELANのものなのですが……
・その他
割愛します。
う~ん、セール中というか処分価格で出ている商品が多いので、合計価格11105円分ですって言われても、微妙な顔になりますねぇ(苦笑)
変換基板や液晶が紙に書かれている通りの値段なのであれば、部品パック for びんぼうでいいのとATmegaを2~3個つけても良かったと思うんですよね……
追加部品を買ってもらおうというプロモーションも兼ねているのかもしれませんが、帰宅してワクワクしながら開けたものの、出来ることがほとんど無いという、いかにも残念な感じでした。
私の場合、次に秋葉原に行くのは、4日の秋月さんの初売りの予定なので、たぶんそこでATmega買っちゃうと思います(笑)
(秋月さんは税込み価格表示、aitendoさんは税別表示なので、実際の値段差は5円以下ですしね)
avr-gccはArduino IDEを入れれば入っているというお話
これまで導通チェックには、テスターの導通チェックモードを使ってたんだけど、ダイオードチェックも兼ねてるためか回路内(IC内)を経由しての導通でもピーっと鳴ってしまうタイプだったんですね。
抵抗値も表示されるのでメーターに目線を向ければ、回路内経由なのかちゃんと配線されているのかは判るんだけど、実装済み両面基板の配線チェックとかには使い勝手が悪い。
そこで ChaNさんの導通チェッカーを作ることにしました。
ただ、これはATTiny13を使って作られていて、ちょっとはまってしまいました。
ATTiny13Aを入手してブレッドボードに仮組みしたまでは良かったんだけど、ファームウェアのコンパイルと書き込みに悩むこと1時間。
最近AVR系はArduinoとしてしか使ってなかったため、すっかり手順を忘れているし、環境も作っていません。ググってみると「な~んだ」というような事が分かったのでメモっておきますね。
注意して欲しいのはこのメモは、よくある「素のAVRをArduino IDEで開発するメモ」ではなくて「素のAVRを素のまま開発するメモ」だということ。
なので、コマンドラインでavr-gccを使ってソースコードをコンパイルしてavrdudeを使って書き込む手順の紹介になります。
まず重要な事は、AtmelのAVR(ATほにゃらら系のMCU)の開発環境はArduino IDEをインストールすれば一緒にインストールされているということ。
(仕組みを考えればある意味当たり前だけど(笑))
書き込みに使うハードウェアはArduino ISPを、Arduino IDEは1.6系をインストールしました(インストールしてあった)。
肝心の環境設定手順だけど、すでにArduino IDEがインストールされているなら以下の二つをPATHに追加するだけ(笑)
C:Program Files (x86)\Arduino\hardware\avr\bin
(64bit Windowsで標準インストールの場合)
— 追記
Arduino IDE 1.6.7を改めてインストールしたところPATHが少し変わってました
C:Program Files (x86)\Arduino\hardware\tools\avr\bin
C:Program Files (x86)\Arduino\hardware\tools\avr\etc
のようにtoolsが挟まるようになっています
—
これでコマンドラインからavr-gccもavrdudeも使えるようになるし、avrdude用のMCU設定ファイル(avrdude.conf)も自動で読み込んでくれるようになる。
また、avr-gccの標準ライブラリのインクルードパスも設定される。
今回はターゲットがATTiny13で、ソースコードがcc.cなのでコンパイルしてhexファイルを生成するには、以下の順にコマンドを打てばOK
avr-gcc -g -Os -mmcu=attiny13 -c cc.c
avr-gcc -g -mmcu=attiny13 -o cc.elf cc.o
avr-objcopy -j .text -j .data -O ihex cc.elf cc.hex
Arduino ISPを書き込み済みのArduinoとの接続は次の図の通り。
avrdudeに以下のオプションを与えると接続確認ができます。
avdude -p t13 -c avrisp -P(COMポート) -b 19200
フラッシュメモリへの書き込みは以下のコマンド
avrdude -p t13 -c avrisp -P(COMポート) -b 19200 -U flash:w:cc.hex
今回作ったChaNさんの導通チェッカーの場合、クロックを128 Khzにしないとうまく動作しないのでfuse bitを書き換える必要がある。
(過去に知恵袋でうまく動かないと質問していた人がいたけど、おそらくこれが原因だと思う)
書き込むべき値は、このサイトで簡単に調べられる。
http://www.engbedded.com/fusecalc
書き換えは以下のコマンド。
ただし、この時点でターゲットの速度が遅すぎてArduino ISPの標準速度である119200bpsでは通信できなくなります。
壊したのかと焦りましたが、Arduino ISPのスケッチを次のものに変えて2400bpsで繋げば問題なく読み書きできました。
https://github.com/lmpipaon/ArduinoISP_slow_SCK
最後に導通チェッカーを作るときにはまったのが、回路図のBZ。
説明でも「ブザー」と書かれていたのですっかり圧電ブザーのことかと思って買ってきたのだが、実際には圧電スピーカーでした。(ちゃんとソース見れば事前にわかったのですが・・・)
圧電ブザーをつなげると常時鳴り続けるとか、導通したら止まるとか変な動きになってハマる(ハマった)ので注意です(汗)
抵抗とコンデンサを一生分用意してみた
今回の連休は、輸入した部品の整理をしていました。
抵抗が80種で25個ずつ、計2000個
コンデンサは38種と52種。これも25個ずつで2250個です。
ぶっちゃけアホみたいな品種と数ですが、これでおそらく(趣味で電子工作している間は)抵抗やコンデンサが無くて困るようなことはなくなると思います。
数や品種で想像できると思いますが、すべて表面実装用のチップ部品です。
国内だと(リール単位ではなくて1個からの小売りベースでは)大体1個5円が相場なので、これだけそろえると結構な金額になります。ですが、中国深圳あたりから購入するとビックリするくらい安くそろえられます。
この辺が、海外とくに中国と日本のモノづくりパワーの違いの要因になってるのかなぁとか、自分らしくもないことも考えちゃうのですが……(笑)
インターネットと国際通販の普及のおかげで、それとなく恩恵がうけられています。
整理方法は、「みんな大好き」ダイソーの100円商品を活用しました。
こんな感じに束で届いていたのですが、まずはちょうどよい長さ(5‐6個単位)に切ってから値を書いて分かるようにします。
延々と切って書いてを繰り返した後に、こつこつと、まるで内職のようにダイソーの厚手の袋につめていきます。
その後これを値番に、同じくダイソーの名刺フォルダーに差し込んでいきます。
最後に収められている種別を表紙に貼り付けて完成。
がんばって4冊整理しました。
これだけでおそらく5000種類の抵抗とコンデンサが保管されています。
実際の保管スペースというか、保管状態はこんな感じですね。
ディスクリート部品で、例えば抵抗だと、秋月さんとかでは1本1円で買えますが、E24系列全種を手元に置いておくとか考えると、保管方法に悩まされることになります。
その点、表面実装部品で揃えれば、ホビィストでも価格的にもスペース的にも現実的な線が見えてきます。
必要か不必要かはおいておいて、とにもかくにも、必要な部品がいつでも手に入る状態ってのは、とんでもない安心感がありますからねぇ(笑)
国内だとここまでのセット品を入手するのは結構難しいので、(表面実装部品の単品レベルではAitendoさんが結構頑張ってますね。千石さんは「あるものだけ」ですし、秋月さんは「出物」だけみたいです。コンデンサが必要な値がなくてよく困ったりします。)
例えば表面実装部品のセットものが供給されると、結構需要があるんじゃないかなぁと考えてたりします。
アマゾンで2012抵抗56種セットとかが、翌日配送可で売られていたら需要ありますかね?ある程度売れるものならば輸入業者デビューしてもいいのですがw
さらにESP-WROOM-02用変換基板ミニマムバージョン
前回のESP-WROOM-02用変換基板を作った直後に「あれ?これGPIO使わないならもっとちっちゃく出来ね?」と思いまして、ミニマムバージョンの基板も起こしてみましたよ。
プルアップするとこを基板側でちゃんとしておいてあげれば、外に出す必要のある線なんて、電源(VDD/GND)の2本とRX/TXの送受信だけで充分なケースって結構多いと思うんです。
WROOM-02単体で何かをさせるのも楽しそうですが、Arduinoとかと気軽につなぐとかも多いですしね。
もちろん、ファームウェアの書き換えはできるようにbootモードの切り替えジャンパーはちゃんと装備しましたw
前回の基板と並べてみるとこんな感じになります。
見た感じそんなに小さくなっていないかのように見えますが、ブレッドボードに挿すと、ミニマムバージョンである真価が発揮されます。
これぐらいの大きさなんですが、1列4ピンしかつかっていないので・・・
こんな端っこに持っていっても使えますww
結線はGPIOの分が減ったので薄味になりましたw
前回と同じく
ここからKiCadのファイル一式がダウンロードできるようにしてあります。
(ところで、こういう感じにファイルを配ると、手元のKiCadでちゃんと利用できるのかね?
いかんせん、反応がなくてわからないので不安です)
この基板製作の(パターン転写とエッチング)ノウハウは基板シリーズを再開して書きたいと思っています。
また、これを使ってあるモノを作っているのですが、それもまた今度書く予定(^^)
ここであえてのESP-WROOM-02用変換基板
やーやー、生きてました。
KiCadでESP-WROOM-02用の変換基板を作ったので公開しますね。
部品ライブラリとフットプリントも公開しますので、ご活用ください。
回路図が一部間違っていたので差し替えました。2番ピンのENのプルアップを間違えて3番ピンをプルアップしたものになっていました。
さて、当初は基板制作がほぼ素人の状態から始まって、熱転写方式まで成長する様を克明につづる予定だったのですが、あんなことやこんなことやなにやらありまして、更新が止まっていました。
いやね、超格安WiFiモジュールチップのESP8266を使った製品を国内で使えるようにと、技適(工事認証)を申請しようとしてたんですよ。
でも資本もないので、クラウドファンディングの申し込みとかしていたんですが、早々に本家からESP-WROOM-02という技適認証済の基盤が発売されちゃいました(汗)
まだまだ海外よりは高い気もしますが、自作回路を気軽にWiFiにつなげられる部品としての価値を考えれば妥当な安さで入手できます。
ということで、サックリとクラウドファンディングは中止して、SwitchScienceさんから早速購入しました。
https://www.switch-science.com/catalog/2346/
ところで、このモジュールは1.5mmピッチの端子が出ているだけなので、ちょっと使いにくいですよね。
当然のように2.54mmピッチへの変換基板が各社から出ているのですが、発売日に速攻でポチったせいで、変換基板の発売前だったんですよね・・・
ということで、作っちゃいました(笑)
(以下の実物写真は初期版のため、GPIO15のプルダウンを忘れているバージョンです。
配布しているKiCadのプロジェクトでは修正してあります)
穴あけがちょっと失敗しているのは、ドリルマークを印刷し忘れたせいです(汗)
組み立てるとこんな感じになります。
ジャンパーピンはUART Downloadモード(Firmwareの書き換え) / 通常モードの切り替えです。
右の3本立っているピンはGND/RX/TXを引き出してあります。
絶妙な横幅のため
ブレッドボードに挿しても「ちょうど一列だけ」空きができます(笑)
まぁ、通常の実験レベルだとRX/TXとGNDだけをつなぐと思うので、それは上に出てますし、そこそこ使いやすく仕上がったとは思っています。
ということで、回路図はこれ
ちまたで「大丈夫か?」と心配されているプルダウン・プルアップ用の抵抗も付加しました。まぁ、3V3やGNDに直結でも問題なく動くので、お守りという感じですかね。
そして、PCBパターンはこんな感じです。
自分に優しく、片面基板です。
プルアップ・プルダウン抵抗は0805サイズの表面実装になりますが、手持ちがなかったりめんどくさい場合は、前述のようにショートさせちゃうだけでも大丈夫かと思います。
BOOTモードのジャンパーピンもなくてもとりあえずは標準のファームウェアが動作します。
KiCadで作成したプロジェクトファイル一式は、ここおいてあります。
ただ、WROOM-02の部品ライブラリや、フットプリントが無いとうまく開けないと思うので、そちらも公開しておきます。
ていうか、こっちの方が本題かも(笑)
オリジナル基板に組み込む際などに活用しちゃってください(^^)
ということで、また半年後!