ゆるりとものづくり

ゆるりとものづくり

夢見るおっさんの工作記録

ドローンFPVのために無線局免許状を申請

これまでほとんど書いていなかったのですが、ここ2年ほどお仕事関連で(いわゆる)ドローン関連に手を出していました。

そちらとは別に趣味のドローンも色々とやっていたのですが、当初より気になっていたFPVレースに必要な無線局免許状を昨年末に申請してまして、先週交付されました。

そもそもドローンのFPVレースとは……
百聞は一見にしかずなので以下の動画をご覧ください。



映像中の画面は撮影用に機体に搭載されたカメラの映像ですが、操縦者もこれとほぼ同じ映像を見ながら操縦しています。
要するにドローンに「搭乗して」レースをするわけです。

なんとも男の子ゴコロをくすぐる遊びだと思いませんか?(笑)
必要な資格や機器についてはもっと読む、で。




これに必要なのがドローンに搭載したカメラからの映像をリアルタイムに(無線で)見る方法なのですが、WEBカメラ程度のFPS(画像表示速度と言った方がいいかも)では到底操縦できません。
そこで、いわゆる「テレビ放送」を私的に行って、それをモニタ用に使うことになります。

そのためには機体からテレビ電波を発信する必要があるのですが、日本には電波法という法律があり、勝手に電波を送信するわけにはいきません。(Wifi等の許可を事前に受けているものや微弱なものは除く)

ただし、「個人的な興味により行う、自己訓練や通信、また技術的研究」のための電波利用に関しては、アマチュア無線技師の免許を取得すれば行うことができます。
たまたま、幼少時にアマチュア無線の免許を取得していたので、昨年末に開局申請を行いました。


昭和時代の免許なので紙製です(笑)




無線局としてはamazonで売っている


Amazon.co.jp | BOSCAM FPV 5.8G 600MW 32CH ワイヤレス 送信機 レシーバー TS832 RC832 | ホビー 通販
TS832






こちらを改造して申請しました。また、観覧者のために以下の受信機も予備で購入しました。


Amazon.co.jp: Best Express Boscam 32Ch 5.8G 600mw 5km ワイヤレスAV受信機 レシーバーRC832 モジュール ビデオ セット FPV(空撮 生中継 動画 リアルタイム)対応交換用 Boscam 32Ch 5.8G 600mw 5km Wireless AV Receiver RC832 for FPV RC832: スポーツ&アウトドア
RC832




(受信には免許は必要ありません)

申請にあたっては改造した無線機の審査(保証)申請が必要で、これにおおよそ2週間、総務省への届け出と審査におおよそ3週間程かかりました。
ただし、今回は、保証申請の手直しが2回発生したのと年末年始を挟んだために実際にはもっと短期間で済むと思われます。
(12月3日に保証申請を行い、免許の交付は1月8日)
総予算としては、送受信機と申請料と電波使用料をあわせて1万3~4千円程。

申請には先人様達の情報を活用し、またJARD様のアドバイスもいただき、特に苦労なく進めることができました。
今後、「一発で開局できるFPV局申請」としてまとめられるといいなと思っています。

色々ニュースで「悪評」が取り上げられたり、改正航空法による規制がはじまったりと、逆風傾向なホビー向けのドローン活用ですが、ルールや規制はともかく、マナーを守って楽しめば、まだまだ発展していくジャンルだと思います。
個人的には「産業的」利用よりも、まだまだホビー利用の方が発展を望める成長中のジャンルだと思っています。

ですので「楽しいドローン」を今後も続けていきたいと思っています(^_^)