ゆるりとものづくり

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夢見るおっさんの工作記録

Windowsの記憶域プールで性能を追ってみた

まぁ、何はなくともとりあえず、ディスクのベンチマークを見てくださいな。



ほぼSATA3の限界速度に張りついてる数値が出ているわけですが、当然ながらSSDではありません。

記憶域プールに回復性「シンプル」を、一手間かけて作ると、すんごい性能のワーク領域が手に入りますよ、ってな、今回はそんなお話です。


昨年の1月も記憶域について書いたわけですが、その後なんだかんだで3台とも交換しまして、現在は3T+3T+3Tになっています。
HDDの故障とかもあったわけですが、買ってきて差し替えるだけのお手軽復旧で、データの損失はいまのところゼロです。この辺は記憶域の面目躍如ですね。

そんなこんなで、昨年1年の間に1台づつ3Tに交換していったわけですが、どうしても気になる点としては書き込み速度の問題がありました。
昨年書いた記事では、およそ1/3に低下すると書いていますし、体感的にもそのように感じます。

総容量にも余裕が出てきたので、この辺をなんとかできないかとググってみると…

「シンプル」で記憶域を作ると、書き込みも速くなる

という情報を見つけました。

ただし、コントロールパネルから単純に作ってはだめらしいです。なぜななら標準で(ディスクを何台つないでいても)2台のみを使った構成になってしまうので、思ったほど性能が出ない事になります。
私の場合ですと3台積んでいますので、ディスク3台を目いっぱい使って性能をあげて欲しいわけですね。

これを解決するには作成時にPowerShellコマンドライン)を使って作成する必要があります。




必要なコマンドは下記のとおり


New-VirtualDisk -FriendlyName WORK -StoragePoolFriendlyName "記憶域プール" -ResiliencySettingName Simple -ProvisioningType Thin -Size 1TB -NumberOfColumns 3

(3台構成の場合になります。また「記憶域プール」の部分はご自身の環境に応じて読みかえてください)

これでディスク3台に分散して読み書きする1TBのディスクが作成されます。
ひとつのデータを3台に分散して書き込むため、1台に書き込むよりも3倍程度速くなるという理屈です。

注意点としては、回復性、つまり故障時にデータが壊れない仕組みが何もない点です。
3台中の1台が壊れただけで読み書きできないディスクになりますので、むしろ故障によるデータ損失の確率は単純に3倍になってしまっています。

とはいえ、下図のようにとっても快適な作業用のディスクスペースが用意できます。





使い方としては、書き込みの速度が要求されるような、一時的な作業にこの記憶域を使用し、作業が終わった時点や、任意の時点で回復性「パリティ」で作成した記憶域にコピーしてバックアップしておくというのが正解でしょう。

それにしても、記憶域は凄いですね。
個人的にはWindows 8.1 / Windows 10にアップグレードすべき理由」のトップです。

また、昨今ではタブレット型等の2in1ノートとか、高性能なノートパソコンがありますし、むしろ普段使いではスマホで充分という事情もあって据え置き型のデスクトップパソコンは衰退しつつあります。
でも「デスクトップPCにすべき理由」として「HDDがたくさん積める」という事もあげたいと思います。
HDD積めないと記憶域どころではないですからね(笑)

この2点を纏めると、周辺機器のドライバ等でどうしても移行できない事情がある以外は「デスクトップはWindows 10にした方がいいよ」ってことになります。
Windows 8から足掛け2年もたっているのに、いまだに対応されていないメーカーってのもどうかと思いますが(汗))
「かわいそうな子」になっちゃってるWindows 8/8.1/10を見てると不憫な気持ちになってしまう私の贔屓目なのでしょうか?(笑)

まぁ、とりあえず入れ替え等で余っちゃったHDDが3台ある方は是非お試しあれ。(いまどきはあまりいないか?)