ゆるりとものづくり

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夢見るおっさんの工作記録

はんだごてタイマーの製作-2

前回に続きはんだごてタイマーの製作です。


実際に作った、回路図はこれになります。

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上半分がトランスレス電源。ツェナーダイオードには5.1Vのものを使用しています。
スイッチはすべて押してON、離すとOFFになるもの(モーメンタリ)を使います。


トランスレス電源の性能としては、ちょっと足りない気がしますが、問題なく動作しています。

実は本記事を書いているときに、「あれ?LED2個とトライアック内部のLEDと、Tiniy13A・・・ちょっと電流足りなくない?」と気が付きました(汗) 後で実測してみなければ・・・

工夫した点としては、主電源のON・OFFについて。SSRと並列にモーメンタリスイッチを入れています。

スイッチがONになってTiny13が起動するとSSRをONします。この時点でスイッチがOFFになっても電源は入ったままになります。
以降は時間がくるまで自己保持しつづけ、時間がくるとSSRがOFF。このとき、自分自身の電源も落とします。
この動作によって待機電力は0になります。

これが実現できたのも、トランスレス電源による小型化が寄与しています(^_^)


前回はさらっと流しましたが描いたプリント基板パターンはこれ。
空きスペースにちょっと文字をいれておしゃれ感を演出、転写時の表裏間違いを防ぎます。

しかし組み立て中に気が付いたのですが、ねじ穴を設けるのを忘れてしまいました…
そのため、後にこの文字列部分にはドリルで穴があけられることになります(汗)


部品実装後の基板の写真は撮り忘れたので(汗)組み立て途中のものを。

今回はACの分岐が必要だったので、差し込みコネクター を使いました。(参考ページ:http://denkou.tai-saku.net/ginou/densen/conect.html )
本来は単芯の電線用ですが、より線をはんだあげして使っています。


秋月さんのプラケースなので、裏からの鑑賞も可能です(笑)
ねじ穴忘れの結果、無理やり場所を探して、なんとか3本で留めています。
危険防止のために、AC電源が来ている部分は外部につながらないよう、ねじは避けています。


別件で買って余っていたアウトレット(コンセント)がばっちりな大きさでした。
主電源スイッチは、ばねで手前に引くとON、離すとOFFの位置に戻る物です。
プッシュスイッチでないのはなぜかというと、例えば地震やうっかりによって、本機の上に何かが乗ってしまった場合に、勝手に電源が入るのを防ぐためです。

本当はオムロンの四角い押ボタンスイッチならば、ランプも内蔵されていて、このような上にものが乗っても簡単にはONにならないように、両サイドがでっぱっていたりするのですが…

こういうやつ
国産のしっかりしたスイッチとかって、意外とお高いのですよね(汗)
50円のMCUの工作に、900円のスイッチは腰が引けちゃいます。自分が使う「道具」なので妥協は許したくないんですが、お財布が許してくれませんでした(笑)
なので、特価品120円のスイッチを使っています。

通電中にはボタンの中が光っていれば、わかりやすいし、格好もいいんですが、今回はあきらめて基板上にLEDを配置。



しかし、いつでも配置や実装を変えれるように、ピンソケットを立ててLEDを差し込んでいます。
ケースの開きを抑えるために、Aitendoのカプトン「っぽい」テープで留めました。



主電源を入れると、ピッとなって通電中LED(SSRと平行につけたもの)がONになります。
内部ではタイマーがスタートし、1分前に警告音を出し、なにもしなければおよそ15分で電源が切れます。

赤いボタンは、Tiniy13Aのリセット端子につながっており、押すとリセットがかかります。
リセットがかかると…内部タイマーもリセットされるので、時間のカウントは最初からになります。
つまり、延長ボタンの役目を持たせています。

黒いボタンの方は、即時電源遮断のボタンです。
リセットを長押しでもSSRへの通電が途切れるので電源は落ちますが、やはり一発でOFFになる機能は必要と思いつけました。

長押ししないと電源が落ちない理由は、電源側回路のコンデンサが放電しきるまでは電力が供給されるためです。リセットがかかった時点ではSSRにつながったピンはOFFになりAC電源は途絶えるのですが、コンデンサに溜まった電気でTiny13が再度起動するところまでこぎつけます。


次回、動作の様子とソフトウェア(ファームウェア)の話に続きます。