ゆるりとものづくり

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夢見るおっさんの工作記録

Let's note CF-W2 SSD化 大改修計画 (OSインストール・UDMA2病治療 編)

いろいろ調べたところ、Fit-PC2トラブルメモさんに解決のヒントが書かれていました。どうやら40芯ケーブルで接続されていると認識され、上限であるUMDA2に制限されているようです。
dmesgを確認したところ
kernel: [ 0.321491] ata1.00: limited to UDMA/33 due to 40-wire cable
と確かに、それを示すエラーが出ています。
この問題はSATA-44A上では解決できず、ドライバもしくはBIOSレベルでなんとかするしかありません。
そこで、起動時にカーネルataドライバに「force=1.00:udma5」というオプションを与えて強制的にUDMA5として動作させることにしました。

りむいんふぉさんとは違い、/etd/default/grubに起動時オプションを与えることでドライバにオプションを与えています。具体的にはGRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT行を

GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash libata.force=1.00:udma5,noncq"

このような形に書き換えた後に、update-grub2を実行すればOKです。
NCQは純粋なSATAインターフェースでしか有効ではないので、noncqオプションも与えてとりあえず無効にしてあります。
結果は




[ 0.322731] ata1: PATA max UDMA/100 cmd 0x1f0 ctl 0x3f6 bmdma 0x1810 irq 14
[ 0.322738] ata2: PATA max UDMA/100 cmd 0x170 ctl 0x376 bmdma 0x1818 irq 15
[ 0.480530] ata1.00: FORCE: horkage modified (noncq)
[ 0.480652] ata1.00: ATA-8: TOSHIBA THNSNB062GMSJ, AJFA0202, max UDMA/100
[ 0.480659] ata1.00: 121138416 sectors, multi 16: LBA48
[ 0.480716] ata1.00: limited to UDMA/33 due to 40-wire cable
[ 0.480722] ata1.00: FORCE: xfer_mask set to udma5
[ 0.481276] ata1.00: configured for UDMA/100

このように、UDMA5になりました。
リード性能も

$ sudo hdparm -tf /dev/sda1
/dev/sda1:
Timing buffered disk reads: 218 MB in 3.02 seconds = 72.21 MB/sec

満足いく速度になっています。起動時間は27秒に縮まりました。
SSDだと起動が驚異の3.86秒をマーク!」には遠く及びませんが、bootchartで調べたところ



こんな感じに、最初の読み込みは限界近い転送速度で読み込むものの、その後のブートシーケンスはCPUが一杯いっぱいになっています。
おそらく、CPU・メモリ量による限界なのでしょう。
とりあえず、30秒以内にネットサーフィンは開始できますので、今回はこれで良しとします。

テスト的にext4でインストールしたので、後々Btrfsに入れ替えて、さらにチューンナップできるかどうかは見てみたいと思います。



ちなみに、元々のHDDで使用していた時も、Ubuntuを利用していました。それは、CF-W2でも未だにかなり軽快に動くという事と、私が業務で普段使う分にも必要充分すぎる環境がライセンスフリーで手に入るからです。


普段デスクトップPCでもUbuntuを使っていますので、WindowsXPの「使っているうちに、電源投入からデスクトップが表示されるまでの時間がどんどんと伸び、たまに使おうとすると各種アップデートに1時間以上も拘束される」状態にはもはや耐えられない体になっていますw

無改造で古いノートを復活させるにはUbuntuのインストールはかなりおすすめですw

とりあえずLet's note CF-W2 SSD化 大改修計画は終わります。