電源祭り開催(?)
いまごろな話ですが、正月休みになにか工作をしようと思っていました。
あ!、どうせたくさんあるんだから、2系統出して2種類の電圧を出せるようにしちゃおう。
内容としてはこのようなものなのですが、こちらはAitendoさんで投げ売りされていたものを、行く度に何個かずつ買ってきたものです。(ちなみに1個は定価の200円で買っていますw)
なぜ、こんなに買っていたのかというと、単3電池1本でLEDを光らせる回路を組めないかなと、思っていたんですよね。
実際には動作電圧の関係で乾電池1本では使えない部品でしたw。はい、勉強になりましたねw
高解像度液晶モジュール(2.2/240X320) - aitendo
福袋液晶
この液晶用のキャリーボードのこちら用の部品パックなのですね。
液晶キャリーボード - aitendo
いまは部品付きらしい?
前は基板だけの商品があったので、それとの入れ替えによる放出なのだとは思うのですが、詳細は不明です。
値段が値段なだけに、ゴミの可能性もありますが・・・w
さて、このパックに入っているこの部品ですが。
部品リストを見ると
MC34063というスイッチングもどき(?)な電源レギュレータICです。
このIC、NJM2360のオリジナルらしく、昇圧・降圧・反転が可能な応用範囲の広い電源ICで、長らく使われているロングセラーチップのようです。
たとえば100円均一のお店で売られているUSB充電アダプターや、車のシガーソケットからの電圧変換アダプター等には大体使用されているという、非常に
(国内のUSB給電需要を考えると78シリーズより今は数が多く出回ってるんじゃないかな。応用製品も100円だし・・・いや、まさかねぇw)
入っている部品をつなぎ合わせると5V->8Vの昇圧回路の出来上がりというセットです。
もちろん、手持ちの抵抗でゴニョゴニョすれば希望の電圧が出てくるという仕組みになっております。
世の電源変換モノを作っている人が100均で100円で買っている部品を、バラで30円で入手できた愉悦・・・
しあわせを感じます・・・ありがとう、中国人・・・
が、しかし!
何か作ってこそのものなのですよwww
これまで、このパックは死蔵しちゃっていました。これは良くない。
といういわけで、こいつも電源装置に応用したいところです。
次回「オペアンプ祭り開催(?)」に続く(かな?)
MicrochipがAtmelを買収!
ほぇ~
Arduinoに搭載されているMCUであるATmegaシリーズを作っているAtmelが、おなじくMake:系(自作系)でよく使われているPIC製造メーカーのMicrochipに買収されました。
米半導体マイクロチップが同業アトメル買収、35.6億ドル | Reuters
米半導体マイクロチップが同業アトメル買収、35.6億ドル
電子工作分野では「両雄」ともいえるほどの、よきライバルと思っていただけにびっくりしました。
(企業全体としては対象マーケットとかが全然違うとかあるとは思うのですが・・・w)
なんだろう、任天堂がソニーを買収?ちょっと違うな。講談社(マガジン)が集英社(ジャンプ)を買収って感じかな?w
とにかく、それくらい驚きのニュースです。
トンと知らなかったのですが、Atmelはもともと買収劇の渦中にあって、一度はDialog社と46億ドルの買収額で合意していたようですが、条件が悪化してMicrochipの買収にきりかわったようですね。
半導体業界はM&Aが激しくなってきていて、さらに中国企業からの買収も多かったりで、いろいろきな臭くなってるのかな。
Atmel/Microchipの競合最大手は実は我が日本のルネサステクノロジーだったりするのですが、まさに「うかうかしてられない」状況かと思います。
ちなみに、こちらも当時の国内半導体業界が合併してできた会社です。
(NEC・日立・三菱の半導体部門が合体した。
また、NEC・日立のDRAMメモリ部門はエルピーダメモリ社になったが、2012年会社更生法の適用を受け、現在は米マイクロンテクノロジ社の子会社となっている)
なくてはならない部品である半導体、しかしそれを扱う企業の経営は難しいようですね…
AtmelのAVR、MicrochipのPIC、それぞれ競合する部分もあるのでラインナップが変わっていくかもしれません。
どうなるか注目したいと思います。
Windowsの記憶域プールで性能を追ってみた
まぁ、何はなくともとりあえず、ディスクのベンチマークを見てくださいな。
ほぼSATA3の限界速度に張りついてる数値が出ているわけですが、当然ながらSSDではありません。
記憶域プールに回復性「シンプル」を、一手間かけて作ると、すんごい性能のワーク領域が手に入りますよ、ってな、今回はそんなお話です。
昨年の1月も記憶域について書いたわけですが、その後なんだかんだで3台とも交換しまして、現在は3T+3T+3Tになっています。
HDDの故障とかもあったわけですが、買ってきて差し替えるだけのお手軽復旧で、データの損失はいまのところゼロです。この辺は記憶域の面目躍如ですね。
そんなこんなで、昨年1年の間に1台づつ3Tに交換していったわけですが、どうしても気になる点としては書き込み速度の問題がありました。
昨年書いた記事では、およそ1/3に低下すると書いていますし、体感的にもそのように感じます。
総容量にも余裕が出てきたので、この辺をなんとかできないかとググってみると…
「シンプル」で記憶域を作ると、書き込みも速くなる
という情報を見つけました。
ただし、コントロールパネルから単純に作ってはだめらしいです。なぜななら標準で(ディスクを何台つないでいても)2台のみを使った構成になってしまうので、思ったほど性能が出ない事になります。
私の場合ですと3台積んでいますので、ディスク3台を目いっぱい使って性能をあげて欲しいわけですね。
これを解決するには作成時にPowerShell(コマンドライン)を使って作成する必要があります。
必要なコマンドは下記のとおり
New-VirtualDisk -FriendlyName WORK -StoragePoolFriendlyName "記憶域プール" -ResiliencySettingName Simple -ProvisioningType Thin -Size 1TB -NumberOfColumns 3
(3台構成の場合になります。また「記憶域プール」の部分はご自身の環境に応じて読みかえてください)
これでディスク3台に分散して読み書きする1TBのディスクが作成されます。
ひとつのデータを3台に分散して書き込むため、1台に書き込むよりも3倍程度速くなるという理屈です。
注意点としては、回復性、つまり故障時にデータが壊れない仕組みが何もない点です。
3台中の1台が壊れただけで読み書きできないディスクになりますので、むしろ故障によるデータ損失の確率は単純に3倍になってしまっています。
とはいえ、下図のようにとっても快適な作業用のディスクスペースが用意できます。
使い方としては、書き込みの速度が要求されるような、一時的な作業にこの記憶域を使用し、作業が終わった時点や、任意の時点で回復性「パリティ」で作成した記憶域にコピーしてバックアップしておくというのが正解でしょう。
それにしても、記憶域は凄いですね。
個人的には「Windows 8.1 / Windows 10にアップグレードすべき理由」のトップです。
また、昨今ではタブレット型等の2in1ノートとか、高性能なノートパソコンがありますし、むしろ普段使いではスマホで充分という事情もあって据え置き型のデスクトップパソコンは衰退しつつあります。
でも「デスクトップPCにすべき理由」として「HDDがたくさん積める」という事もあげたいと思います。
HDD積めないと記憶域どころではないですからね(笑)
この2点を纏めると、周辺機器のドライバ等でどうしても移行できない事情がある以外は「デスクトップはWindows 10にした方がいいよ」ってことになります。
(Windows 8から足掛け2年もたっているのに、いまだに対応されていないメーカーってのもどうかと思いますが(汗))
「かわいそうな子」になっちゃってるWindows 8/8.1/10を見てると不憫な気持ちになってしまう私の贔屓目なのでしょうか?(笑)
まぁ、とりあえず入れ替え等で余っちゃったHDDが3台ある方は是非お試しあれ。(いまどきはあまりいないか?)
ドローンFPVのために無線局免許状を申請
これまでほとんど書いていなかったのですが、ここ2年ほどお仕事関連で(いわゆる)ドローン関連に手を出していました。
そちらとは別に趣味のドローンも色々とやっていたのですが、当初より気になっていたFPVレースに必要な無線局免許状を昨年末に申請してまして、先週交付されました。
そもそもドローンのFPVレースとは……
百聞は一見にしかずなので以下の動画をご覧ください。
映像中の画面は撮影用に機体に搭載されたカメラの映像ですが、操縦者もこれとほぼ同じ映像を見ながら操縦しています。
要するにドローンに「搭乗して」レースをするわけです。
なんとも男の子ゴコロをくすぐる遊びだと思いませんか?(笑)
必要な資格や機器についてはもっと読む、で。
これに必要なのがドローンに搭載したカメラからの映像をリアルタイムに(無線で)見る方法なのですが、WEBカメラ程度のFPS(画像表示速度と言った方がいいかも)では到底操縦できません。
そこで、いわゆる「テレビ放送」を私的に行って、それをモニタ用に使うことになります。
そのためには機体からテレビ電波を発信する必要があるのですが、日本には電波法という法律があり、勝手に電波を送信するわけにはいきません。(Wifi等の許可を事前に受けているものや微弱なものは除く)
ただし、「個人的な興味により行う、自己訓練や通信、また技術的研究」のための電波利用に関しては、アマチュア無線技師の免許を取得すれば行うことができます。
たまたま、幼少時にアマチュア無線の免許を取得していたので、昨年末に開局申請を行いました。
昭和時代の免許なので紙製です(笑) |
無線局としてはamazonで売っている
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こちらを改造して申請しました。また、観覧者のために以下の受信機も予備で購入しました。
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(受信には免許は必要ありません)
申請にあたっては改造した無線機の審査(保証)申請が必要で、これにおおよそ2週間、総務省への届け出と審査におおよそ3週間程かかりました。
ただし、今回は、保証申請の手直しが2回発生したのと年末年始を挟んだために実際にはもっと短期間で済むと思われます。
(12月3日に保証申請を行い、免許の交付は1月8日)
総予算としては、送受信機と申請料と電波使用料をあわせて1万3~4千円程。
申請には先人様達の情報を活用し、またJARD様のアドバイスもいただき、特に苦労なく進めることができました。
今後、「一発で開局できるFPV局申請」としてまとめられるといいなと思っています。
色々ニュースで「悪評」が取り上げられたり、改正航空法による規制がはじまったりと、逆風傾向なホビー向けのドローン活用ですが、ルールや規制はともかく、マナーを守って楽しめば、まだまだ発展していくジャンルだと思います。
個人的には「産業的」利用よりも、まだまだホビー利用の方が発展を望める成長中のジャンルだと思っています。
ですので「楽しいドローン」を今後も続けていきたいと思っています(^_^)
aitendoの福袋2016-ARDの雑感
aitendoの2016年福袋に入っていたArduino類をちょっと調べたり、追加部品を買って仕上げたりしたので、その際に思った事を適当にまとめます
反省の意味を込めて追加部品にかかる金額を調べてみましたので書いておきますね。
部品パック for びんぼうでいいの - aitendo
こちら250円となっていますが、店内ですべての部品を集めると270円となり、20円お得になっています。
ただし、JTAG用と思われる10ピンボックスヘッダが付属していますが、正直不要なような・・・
これを省くと下記のように240円となります。
また、秋月電子さんで同じものを集めるとより安く揃えられはずと思いこんでいたのですが、ボックスヘッダを抜いても280円(10個パックのICソケットは1/10で単価20円と計算)と若干高くなる結果となりました。
Aitendoさんは税別価格(別途消費税がかかる)秋月電子さんは税込価格ですが、送料がaitendoさんの方が10円安い・ATMegaがちょっと安いって考えると、微妙にaitendoさんに軍配があがります。
ただ、結論としては「どうでもいい」結果かと思われます(汗)
あ、要注意事項として12Mhzと16Mhzのクリスタルが必須です。部品パックを購入してもついていませんのでご注意を。
特に12MhzはUSB-シリアルコンバータに必要なので、これがないとどうにもならなくなります。
・あちゃんでいいの3様
これまで興味はなかったのですが、今回おまけで付属していたので調べてみました。
現物を改めてみてみると組み込み応用用途には意外と向いてるんじゃないかなと感じましたが……
(これまではPro miniを使っていた)
調べてみるとあちゃんでいいのには3バージョンが確認されています。
あちゃんでいいの - aitendo
あちゃんでいいの初代
あちゃんでいいの(実装済み) - aitendo
今回おまけでついていた、あちゃんでいいの2代目
あちゃんでいいの(実装済み) - aitendo
あちゃんでいいの3代目
今回の福袋には2代目が入っていたわけですが、これの商品説明にちょっと気になる写真が……
ブレッドボードでの使用 |
うーん?普通こんな風には使いませんよね?
現物の基板を出してブレッドボードに重ねてみると……
ピンの位置があってません(笑)ハーフピッチ(1.77mm)ずれています。
ググるとやはりダメだししている人がいました。
新型あちゃんでいいの by Aitndoのピン幅に注意...というか駄目でしょ - Sabotenboy's sigh
僕もダメだと思います(笑)
これから買う人は3代目を買うようにするか、2代目は細い分2.54ピッチではない点に注意すると良いかと思います。
・ユニバーサル基板
Arduino MEGAサイズのユニバーサル基板が1枚入ってたわけですが
プロトタイプシールド基板 - aitendo
よくみるとQFP 48pinの実装パターンが付いているタイプでした。
ATmega 8/88/168/328の表面実装タイプを乗せればこれ一枚でArduino応用基板を作れて便利かもですね。
惜しいのが100pinじゃないところ。
この基板だとArduiono MEGAは作れません。またSTM32F4系も乗らないのでちょっと残念な感じです。
お得感が全くない等(笑)いろいろ残念な点はあるのですが、今回の福袋はまぁまぁ楽しめたかなという感じです。
(そして部品箱の肥やしがまた増えた、と(笑)